ingress

メインでやっている趣味ですしもう一筆。

これにはまったお陰で、以前から趣味のDDRは絶え、着ぐるみは不活発になり・・・・ですが楽しいので仕方がない。

 

ingressとは詳しく語ると長いのでここでは省略(各自調べて下さい)ですが、SFチックな世界観のオンラインゲームでありながら、現実の世界の位置情報を使うという特殊性があります。ゲーム中で「ポータル」と呼ばれる拠点を青と緑、二つの陣営でとりあい、陣地を作っていく。しかしその「ポータル」は街中の石像などのオブジェ、駅や公園などの公共の建物、アートに設定され、実際の世界で現地に行かないとそれを占拠できない。

 

つまり家の中で、もしくは動かずにはほとんどゲームが出来ず、現実世界で移動して色々な所に行かないと進まないゲームなのです。つまり現実との関わりも深く、当然そこで他のプレイヤーとも出あったりすれ違ったり。その点では本当に特殊性があると言えます。

 

私の場合地道な育成ゲームが前から好きでコツコツ稼ぐことの出来る、また日頃スポーツ代わりに運動になる趣味のニーズがあった、また買い物や街歩きが趣味だったものもあり、趣向にがっちりはまった形。本当に昨年一年はingress漬けになった次第。

 

またゲーム中で特定のポータルを連続して訪れることが目的の「ミッション」という機能。これにはまりました。駅周辺のポータルを回るという簡便なものもあれば、寺社仏閣や観光スポットの名所を回るもの、また何よりやり応えがあるのが、複数のミッションを連続してクリアすると、クリアするともらえる「メダル」の並びが一続きの絵になる「メダルアート」というファン考案の非公式機能。各地でそういった絵を揃えまくってました。

そんなミッションやメダルアートはもちろん、関東だけでなく色々な土地にあるわけで。それ目的で居住地の千葉だけでなく都内を回ったり、もしくはそれ目的で東北や北陸に旅行したりもしました。旅行に関しては漠然と「たまには行ってみたいな」と思いつつ行きそびれていたものが、ingressという動機が出て背中を押された形です。実際遠隔地での旅先ではingress以外の美味しいものや名所に出会いましたしいい経験になりました。また比較的近い都内でも、以前は秋葉原や美術博物館のある上野など限定的な訪問であったものが、ミッションの所在する様々な街を回ることになり。同じ東京都区内でも土地によって街並みやお店の雰囲気などが全く違い、そういった特徴を楽しむ上でも大変面白い経験になりました。

 

一方地方都市でもingressを使った町おこしや観光事業を行う例もあります(プレイヤーが故郷ならではのミッションを作っている例もあり)。私の地元は君津市という、千葉でも大分南の田舎街でしてingressをやるにも昨年辺りはポータルやミッションも少なく、本格的にやるとなるともっと他の大きい街に繰り出す必要があったのですが。

そんな中市の観光課の中の人がこのゲームに注目した結果、一気にその流れが加速。昨年10月には「ミッションデー」今年2月には「ファーストサタデー」、またお花見ミッションといった季節に合わせたミッションまで作成するまでに。その流れの中では「こういういい感じのお店や場所があるよ!」など、以前から「この辺なんか田舎だから何も無いよな~」と思っていた私にとっても、新しい発見が色々ありました。もちろん地元の他のプレイヤーとの出会いや交流もあり。ゲーム対してだけでなく地元愛も生んでくれる経験ともなりました。

 

現実と関わりの深いゲームだけに、時には人と人とのぶつかり合いのような問題もあれど、私にとっては色々な素晴らしい発見や出会いを与えてくれたゲームでした。最近では盛り上がりも最高点でいつまでブームが続くか不透明ながら、これからもミッションに、地元での活動に、イベントにと積極的に外に出て行こうかと。